11. 信頼性
はじめに
物がない時代は作りさえすれば売れていました。
しかし今は商品の買うのではなく、商品の機能を買う時代になり、故障をしないことが求められるようになりました。
信頼性ではどのようにして信頼性を高めるか等の話もありますが、本稿は数学的内容を紹介するのが目的のため、その内容は説明しません。
しかしその代わりと言っては何ですが、この章では英語の勉強を若干行います。
信頼度と信頼性
信頼には信頼度と信頼性があり、それぞれ以下のようになっています。
信頼度 正しく機能し続けうる確率 信頼性 正しく機能する時間的安定性を表す度合い
信頼度
設備Aの信頼度は0.95、設備Bの信頼度Bは0.9の場合、その接続の仕方が直列と並列では下記のように計算が異なります。(信頼度0.9とは故障確率が0.1です)
信頼性
先にも書いたように信頼性においては簡単な英語の勉強が必要です。
MTとはmean time(ミーンタイム)の略で 平均時間 を意味します。
そして
Failure(フェアリア) :故障
Between Failures(ビットウイン フェアリア) :故障の間
Repair(レペア) : 修復
を意味する事より
MTTF :Mean Time To Failure : 平均故障寿命
MTBF : Mean Time Between Failures : 平均故障間隔
MTTR : Mean Time To Repair : 平均修復時間
という名前を覚えなければいけません。
MTTFは故障したら修理せずに廃棄する商品の信頼性の話です。
そのため この数値が大きければ大きいほど良いだけです。
そして修理して使う商品の信頼性においてはMTBF、MTTR があり、これらは総稼働時間、総修理時間、総故障件数で下記のようにあらわせます。
((11.6)式は(11.4)式 (11.5)式から算出できます。)
次に稼働率の公式を紹介するのですが、ここで注意することは稼働率は『修理時間も含めどの程度稼働したか』 という事です。
修理時間を無視したら故障を修理しやすいかなどが不明になるからです。
そのためA(availability:稼働率)は(11.7)で求めることが出来ます。